人生を変えた一台のクルマ

それは1997年4月のことでした。
当時、東京トヨペットで新車の営業をしていた私は
仲の良い先輩に誘われて、
あるアメリカ製のクルマのデモンストレーションを見学に行きました。

会場に到着すると、その目当てのクルマの周りには、
たくさんの車いすユーザーが集まっていました。

どんなクルマなのか何も聞いてなかった私は、不思議に思いながら
クルマのそばまで近づきました。

するとそのクルマは今まで見た事がない、
装置や機能がたくさんついているのです。

リモコン操作で、スライドドアが開き、スロープも出てきます。

同時にエアーサスペンションが働き始め車体が
片側に傾きスロープの角度を緩やかにします。

運転席には座席が無く、替りに車いすがボタンひとつで
固定できる固定装置がありました。

ハンドルの脇には、ジョイスティックと沢山のスイッチ類がありました。

つまりこのクルマがあれば、運転席へ自力で移乗出来ない方も
自分ひとりでクルマを運転して外出できるのです。

その時のことを思い出すと今でも、胸がドキドキしてきます。

そしてその場にいた車イスユーザーの
キラキラした目の輝きは今でも忘れられません。

この時、いつか日本でも普通にこういうクルマが走れるようにしたいと思ったのです。

あの日から月日はながれましたが、
ようやくこのようなクルマを紹介できる時がやって来ました。

“エンターバン”です。

今はまだアメリカからの輸入になりますが、
いずれ日本国内で作れる日も遠い未来の事ではないと思っています。

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2005年(H17年)より、本人運転タイプの取扱いを開始。2006年(H18年)より手動運転装置・左足アクセル付車、車いす移動車のレンタカー事業、2007年(H19年)より福祉用具販売・レンタル・住宅改修(介護保険事業)を開始。現在は、後付けの「回転(回転昇降)シート、車いすリフト、スロープ、ステップ等も扱う。 「rehabilitation of mobility」をテーマに、「家の中」そして「家の外」への移動環境をトータルでプロヂュースしている。